細胞を修復する

 胎児の細胞が母親の脳に入り込むことがマウスを使った実験で証明されています。実験ではある脳領域で脳細胞1000個あたりに対して胎児由来の細胞の数は1個〜10個も見つかったこともあるとか。

 これら胎児細胞はニューロン(生体の中で情報処理用に特別な分化をとげた神経細胞)やマクロファージ(細菌や傷ついたいた細胞を食べる細胞)などといった細胞に変化して、損傷を受けた部位を修復するために集まることが確認されています。これは損傷を受けた脳がSOS信号を発信してその信号に反応して集まったと考えられています。

 脳と脳の毛細血管には血液脳関門と呼ばれる障壁があり、この壁をすり抜けることは難しいが、胎児細胞は何らかの方法でこの障壁を通り抜けるのである。

 血液脳関門自体は妊娠中であろうとなかろうと大きな違いはないので、胎児細胞はオスや妊娠していないメスの脳細胞にも入り込めると考えられています。